以前は、新卒といえば時間をかけて育成していくのが主流でした。近年では新卒であっても即戦力になる人材を採用する企業が増えています。正社員採用する際にも、学生時代のアルバイト経験の有無を判断材料にする企業もあります。

大手企業などでは新卒を優先的に採用しているところもあり、入社後は社内研修をはじめセミナーなどで社員としての心構えや、ビジネスマナー、顧客対応等の基本を学びます。学生の中には在学中に内定がもらえなかった場合は、卒業後も就職活動を継続する人もいます。そのため、大手の求人サイトでは企業と連携し別途新卒者向けの求人情報ページを設けるといった新卒者支援をしているところもあります。求人の中には新卒歓迎となっている職種も多く見かけます。新卒者には社会経験や勤務経験が浅いという共通点があるため、時間をかけて培った専門的な知識を要する職種よりも、未経験者でもすぐに始めることができるアルバイトが多いと言えます。しかしながら、アルバイトでも研修期間や試用期間が設けられ効率よく仕事を覚えることができるような配慮もされています。新卒という同じ境遇の仲間もできるなど、交友関係も広がりますので、情報交換にも役立ちます。